岩渕香里 復活の大ジャンプ「ソチも絶対に行きたい」

[ 2013年10月21日 06:00 ]

競技を終えてリラックスした笑顔を見せる岩渕

 ソチを目指す有望株が復活の飛躍を見せた。ノルディックスキー・ジャンプの記録会が20日、長野県の白馬ジャンプ競技場(HS131メートル、K点120メートル)で行われ、女子では岩渕香里(20=松本大)が98・5メートル、108・5メートルの162・1点でトップだった。

 「結果は1番だったけどジャンプとしては満足できない」と語ったが、ここまで回復したことが驚きでもある。昨年9月に着地で転倒。左右の前十字じん帯を断裂するなど両膝に大ケガを負った。3度の手術、必死のリハビリを経てジャンプを再開できたのは今年の7月。以前は感じなかった恐怖心との戦い、飛べばすぐに腫れる患部は毎日のケアが欠かせない。

 しかし、この日はW杯常連組の伊藤有希を上回るなど、昨年のサマージャンプで高梨沙羅を抑えて2度優勝した実力を発揮した。今は大きく水をあけられた高梨には「W杯で何勝もしているのを見てうれしいのと悔しい気持ちが両方あった」と刺激を受けている。「復帰してから自分が思ったよりは順調に進んでいる。ソチも絶対に行きたい」と完全復活への強い思いをにじませた。

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2013年10月21日のニュース