「試していることの確認を」渡部暁、GP出場のため欧州へ出発

[ 2013年8月20日 17:04 ]

成田空港で取材に応じるノルディック複合のエース渡部暁斗

 ノルディックスキー複合のエース、渡部暁斗(北野建設)が20日、ドイツ、オーストリアで開催されるグランプリ出場のため、成田空港を出発した。来年のソチ冬季五輪に向けて始まる実戦に「自分の試していることがどれだけ通用するのか確認したい」と落ち着いた表情で抱負を述べた。

 雪上練習を増やすため、複合団体の五輪金メダリストで所属先の荻原健司ゼネラルマネジャーと7月下旬から約10日間、初めてニュージーランドで合宿した。距離ではスキーに乗り、股関節周りの筋肉を使うことを意識しながら「ここまでやったことがないかもしれない」と言うほどの合計約300キロも走り込んだ。

 距離が得意なドイツ選手とも一緒に練習し「方向性が間違っていないことは確認できた。確実にステップアップした」と納得の内容だった。

 昨季ワールドカップで優勝できなかった反省から、ジャンプ、距離とも体の使い方を見直している。「まだいい意味で五輪のことを考える余裕はない。ただうまくなりたいという一心」と照準は冬のシーズンに合わせている。

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2013年8月20日のニュース