樋口 2年連続2冠もタイム不満「悔しい」

[ 2013年8月20日 06:00 ]

 全国高校総体(インターハイ)第18日は19日、長崎市民総合プールなどで行われ、競泳の女子400メートル個人メドレーは26日からの世界ジュニア選手権(ドバイ)代表の樋口恵夢(千葉・市川)が4分40秒60の大会新記録で優勝し、2年連続で200メートルとの2冠に輝いた。男子200メートル背泳ぎは、世界ジュニア代表の砂間敬太(奈良・天理)が1分58秒14で200メートル個人メドレーに続いて勝った。同100メートル自由形を50秒32で制した丸山徹(埼玉・春日部共栄)も200メートルとの2冠を達成した。女子100メートル自由形は1年生の石森瑞奈(埼玉栄)が56秒45で制した。女子板飛び込みは榎本遼香(栃木・作新学院)が510・05点で優勝し、高飛び込みに続いて2種目を制した。

 <競泳女子400メートル個人メドレー>断トツでゴールし、2年連続2冠を成し遂げたというのに、樋口はタイムに納得できず「4分40秒を切りたかったので悔しい」と敗者のような口ぶりだった。中学時代からシニアの代表入りを期待されたが、昨年のロンドン五輪、ことしの世界選手権とも出場を逃した。足踏みが続くもどかしさを本人が一番感じる。「早く日本代表に入りたい。まずは世界ジュニアで絶対に4分40秒を切る」と言葉に力を込めた。

 <競泳男子200メートル背泳ぎ 砂間、萩野が目標>砂間が圧勝した。前半で体一つ抜け出すと、最後は2位に3秒68の大差をつけた。ゴール後、喜びをかみしめるように小さくガッツポーズを繰り返し「2冠を狙っていたのでうれしい。競る相手がいなくても自分のレースができたことは収穫」と胸を張った。1学年上の萩野(東洋大)のように、複数種目での活躍を目指す。「種目は絞りたくない。一つ一つ、世界で戦えるようにレベルアップしていきたい」と表情を引き締めた。

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2013年8月20日のニュース