同性愛規制、五輪は適用外 IOC会長「ロシア政府が確約」

[ 2013年8月20日 11:34 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は、来年2月にロシア南部ソチで開かれる冬季五輪では、同国の「同性愛宣伝禁止法」は適用されないとロシア政府の「最高位」から確約を得たと語った。20日までにドイツ紙ターゲスシュピーゲルとのインタビューで明らかにした。

 ロゲ会長は「最高位」が誰であるか詳細は言及しなかったが、「競技を観戦し、競技に参加する人」は同法の対象外だと明言されたと述べた。

 また「スポーツは民族や性別、性的嗜好にかかわらず、誰もが楽しめなければならない。IOCは差別がなく、競技が開催されるよう努力していく」と強調した。

 ロシアでは同性愛への偏見が根強く、プーチン大統領が6月末に同性愛を公の場で宣伝する行為を禁じる法律に署名した。ソチ五輪期間中に外国の同性愛の選手が同法によって摘発されることを懸念する声が出ているほか、米議会では人権問題として五輪のボイコット論が浮上するなどしている。(共同)

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2013年8月20日のニュース