遼 第2ラウンドでスコア伸ばせず…通算イーブンパー

[ 2013年8月10日 06:00 ]

全米プロ選手権第1日、12番の第3打を右ラフから放つ石川遼

USPGAツアー第95回全米プロ選手権第2日

(8月9日 米ニューヨーク州ロチェスター・オークヒルCC=7163ヤード、パー70)
 第1ラウンドを69で回り、首位と4打差の22位発進した石川遼(21=CASIO)は、3バーディー、4ボギーの71で回り、通算イーブンパーで予選ラウンドを終えた。なお第1日は、藤田寛之(44=葛城GC)が71で50位。松山英樹(21=東北福祉大)と井戸木鴻樹(51=小野東洋GC)は2オーバーの72で74位と出遅れた。アダム・スコット(33=オーストラリア)ら2人が5アンダーの65で首位に立った。

 雨の中で、石川が奮闘した。いきなり見せ場も作った。2ホール目の226ヤードの11番パー3。3Iでピンをかすめるスーパーショットでチャンスを作り、50センチを沈めてバーディーを奪った。

 しかし、波に乗れない。13番パー5では第1打をクリークに打ち込みボギー。17番は第2打をグリーン奥にこぼし、18番は第1打を右に曲げて連続ボギー。後半の2番では第2打をピン奥1・5メートルに付けてバーディーを奪ったが、7番でボギー。それでも雨脚が強まる中、我慢のゴルフを続け、8番でバーディーを奪い返し、通算イーブンパーでホールアウト。予選通過に望みをつないだ。

 第1ラウンドは22位と好位置につけ「今回から入れた55度で最後はいい感じにコントロールできた。メジャーで初日30位以内で終われれば目標達成」と満足感を漂わせた。今大会は深いラフ対策として、3Wを抜いて55度のSWを投入。その新兵器が威力を発揮した。16番パー4の2打目では残り119ヤードから1・5メートルに付けてバーディーにつなげた。1Wをラフに入れ2打目をフェアウエーに刻んだ最終18番では、残り87ヤードの3打目でSWを握りピン左15センチに付けてパーを拾った。

 最終戦ウィンダム選手権(15日開幕、米ノースカロライナ州)後に125位以内に入れば来季のシード権を獲得できる。現在の獲得額は33万5230ドル(約3238万円)で賞金ランク153位。今大会で単独5位なら賞金32万ドル(約3091万円)が加算され65万5230ドル(約6329万円)。昨季の125位の金額(64万7510ドル)をクリアし当確となる。

 簡単なことではないが、「(松山)英樹はメジャーでもトップ10に入っている。次は自分がそこを目指したい」とライバルから刺激を受け、難コースに立ち向かった。

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2013年8月10日のニュース