やり投げ事故で学生と監督を書類送検 過失傷害容疑

[ 2013年5月20日 13:54 ]

 広島県福山市の福山平成大のグラウンドで昨年7月、練習中に投げたやりが当時高校1年の女子生徒(16)の頭に刺さり、骨を折る重傷を負わせたとして、福山北署は20日、業務上過失傷害の疑いで、陸上部の男子学生(20)=同県尾道市=と、監督(62)=同県福山市=を書類送検した。

 福山北署によると、女子生徒は右手足のしびれや言語障害などの後遺症があるという。

 送検容疑は昨年7月16日、学生は着地点周辺の安全を十分に確認せず、やりを投げた疑い。監督は練習場所近くに高校生が頻繁に出入りする用具庫があったのに、安全措置を怠った疑い。

 福山北署によると、学生は「よく確認すべきだった」、監督は「高校生の練習する時間は避けるべきだった」と話している。

 女子生徒は、福山市内の県立高校の陸上部マネジャーで、練習を終え帰宅する途中だった。

 事故を受け、福山平成大はグラウンド内での投てき競技の練習を禁止した。大学の学務課は「ご迷惑をお掛けし申し訳ない。今後、学生と監督の処分を検討する」と陳謝した。

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2013年5月20日のニュース