横浜、参入2年目でbj頂点 蒲谷35得点でMVP

[ 2013年5月20日 06:00 ]

福岡を破り初優勝を決め、喜ぶ横浜の選手たち

bjリーグプレーオフ最終日 横浜101―90福岡

(5月19日 東京有明コロシアム)
 bjリーグ12~13年シーズンのプレーオフファイナルズ決勝は参入2年目の横浜(東地区2位)が101-90で福岡(西地区2位)を制して初優勝を飾った。プレーオフMVPには35得点を挙げた横浜・蒲谷正之(30)が選ばれた。3位決定戦は京都(西地区5位)が79-72で新潟(東地区1位)を破った。

 9764人の大観衆で埋まった有明コロシアムで、横浜が歓喜に酔いしれた。参入2シーズン目での初優勝。選手らの手で4度宙に舞ったレジー・ゲーリー・ヘッドコーチは「言葉に表しきれない気分。シーズンの長い10カ月間、全員がお互いを信じて優勝を達成できた」と興奮を隠しきれなかった。

 リーグを代表するシューターの蒲谷が大爆発した。3点シュートは試みた5本全て成功。インサイドでも着実にゴールを積み重ね、両チーム通じて断トツの35得点でMVPを射止めた。「バスケ人生でも1回あるかないかのチャンスをものにでき、最高の一年間になりました」。今季の3点シュート成功率は43・4%でリーグ1位。キレ味抜群の“飛び道具”は大一番でも健在だった。

 昨年6月に父・修平さんが急性心不全で亡くなった。幼少の頃からバスケットを教えてくれた師匠であり、この日も財布には遺筆となった手書きの指導メモをしのばせていた。「これを見たときは涙が止まらなくて…。きょうも見守ってくれていたと思います」。天国の父にささげるbjリーグタイトルは、ひときわ輝いていた。

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2013年5月20日のニュース