神鋼の山中が初練習 薬物違反の処分明け「楽しくできた」

[ 2013年5月2日 19:04 ]

 ドーピング違反で国際ラグビーボード(IRB)から受けた2年間の資格停止処分が明け、トップリーグの神戸製鋼に再入部した元日本代表SO山中亮平(24)が2日、神戸市内のグラウンドで初練習を行った。約1時間半、ボールを用いたダッシュなどに取り組み「2年間やってなかったので緊張したが、楽しくできた」と笑顔を見せた。

 2011年春の日本代表合宿中の抜き打ち検査で陽性反応を示した。「ワイルドに見せたかった」と口ひげを蓄えるために使ったという塗り薬に禁止薬物のステロイド成分が含まれていた。代償は大きく「若かったかなと思う」と振り返る。

 競技から離れた2年間は部の施設に入ることもできなかったが「会社に残してくれたので復帰できた」と感謝するように、神戸製鋼はプロ契約の山中を一般社員として雇うなどしてサポート。山中は終業後にスポーツジムに通って体を鍛えた。

 過ちを繰り返さないために禁止薬物についての知識を深め、ほかの選手が風邪薬などを服用する際には助言を求めてくるという。実戦から遠ざかり、周囲との連係を磨くには課題も多いが「この春で感覚は取り戻せると思う」と自信を見せた。

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2013年5月2日のニュース