レスリング五輪存続署名82万人 目標8倍、吉田が感謝の会見

[ 2013年5月2日 18:22 ]

2020年夏季五輪でのレスリング存続を求める署名を手にする(左から)小原日登美さん、米満達弘選手、吉田沙保里選手=2日、東京都渋谷区

 2020年夏季五輪実施競技からの除外危機で、日本レスリング協会は2日、有志による「レスリングを五輪競技に復帰させる会」が2月下旬に五輪存続の署名活動を開始し、4月末までに82万1342人分集まったと発表した。目標の10万人分の8倍以上となった。国際レスリング連盟(FILA)に郵送し、各国の署名活動の状況をまとめて国際オリンピック委員会(IOC)に伝える。

 五輪3連覇の吉田沙保里(ALSOK)が記者会見に出席し「ありがとうの気持ちでいっぱい。これからも頑張っていきたい」と話した。FILA副会長を務める日本協会の福田富昭会長は「日本の署名数は世界一だろう。しっかり(五輪に)残るように努力していく」と気を引き締めた。ロンドン五輪金メダルの米満達弘(自衛隊)、小原日登美さんも出席した。

 FILAは18日にモスクワで開く臨時総会で五輪存続へ競技などの改善に着手し、新ルール導入などの方策を協議する。20年五輪に採用する候補を絞り込む29日のIOC理事会で最後の1枠を争う八つの競技がプレゼンテーションを行い、レスリングからは吉田が出席する予定。

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2013年5月2日のニュース