松山 ダンロップ決定的のワケ つるやオープンVで状況一変

[ 2013年5月2日 08:05 ]

プロアマ戦の16番でティーショットを打ち、ミスショットにも笑顔を見せる松山

 男子ゴルフの松山英樹(21=東北福祉大)が、ダンロップスポーツと契約を締結することが1日、決定的となった。 年間3億円(推定)の複数年契約になる見通しで、松山が出場する全英オープン(7月18日開幕)前までに発表される。

 各メーカーの争奪戦が繰り広げられる中、プロ2戦目のつるやオープンでドライバー、アイアン、ボールをダンロップのブランド「SRIXON(スリクソン)」を使って優勝したことで状況は一変。アマ時代に優勝した11年の三井住友VISA太平洋マスターズに続いて、ダンロップのクラブとの相性の良さがあらためて証明された形となり、他のメーカー担当者は「(ダンロップで)優勝されては、しようがない」と白旗を掲げている。

 ダンロップはアマ時代から松山が出場する試合会場にスタッフを派遣。東北福祉大のユニホームも提供するなど信頼関係を築いていた。同大の阿部靖彦監督(50)はかねて「メーカーは全英オープンまでに発表する」と明言。関係者も「契約してしまっては他のメーカーのものが使えなくなる。今はいろいろと試せる時期」と話しており、今後も3WやUTなどで他メーカーのクラブも試す方向だ。それでも大筋は固まったことでウエアも含め、年間3億円で複数年の総合契約になる見通し。7月上旬までには正式決定される。

 スリクソンは10年全米オープン覇者で、世界ランク8位のグレイム・マクダウエル(33=英国)とも契約。同世代のライバル、石川もボールはスリクソンを使用している。機能性は国内外で高く評価されている。

 ☆つるやオープン最終日の松山使用用具

 ▼1W=スリクソンZR30(ロフト角9・5度、シャフトの長さ44・75インチ、硬さX)▼3W=キャロウェイ・レーザーフィット▼2U=ブリヂストンスポーツ・ツアーステージX―UT▼アイアン=スリクソンZ925(3~PS)▼ウエッジ=クリーブランドCG17(52、58度)▼パター=タイトリスト・スコッティキャメロンピン型▼ボール=スリクソンZ―スターXV

続きを表示

この記事のフォト

2013年5月2日のニュース