ジャンボ、ヘロヘロ２２位「体が動かない。日々重くなる…」

３番、第２打を放つ尾崎だがイマイチの表情

男子ゴルフツアーつるやオープン第３日

（4月27日 兵庫県川西市　山の原ゴルフクラブ山の原コース＝６７９３ヤード、パー７１）
　１日早く勝負服を身にまとったジャンボは息も絶え絶えだった。「体が動かない。日ごとに重くなっていくんだ。日々成長じゃなくて、日々重くなる…。嫌だね」。腰に不安を抱える６６歳の体には過酷すぎる２８試合ぶりの決勝ラウンドだった。

　ティーショットが右へ曲がりボギーが先行しながら５、８番で２メートル前後のバーディーパットを沈め盛り返した。９番では下りの５メートルのパーパットを決め、前半は１０パットでパープレー。だが後半は２つのパー５でバーディーを奪えず、２日連続の７２と苦しんだ。

　スタート前の４位から２２位へと下降したが、全盛期に必ずと言っていいほど最終日に着ていた紫色のウエアに話が及ぶとうれしそうに舞台裏を告白した。「朝は違うウエアを着ていたけれど“待てよ、（最終日まで体がもたない可能性があるので）きょうが一番テレビに映るぞ”と思って着替えたんだよ。それぐらい計算するんだ」。優勝争いを中心に放映する最終日のテレビ中継まで考えるのはファン目線を意識するスーパースターならではのこだわりだ。だからこそ、このまま脇役に引き下がるつもりはない。「こういう中でも何ができるか策を探すよ」。ジャンボ劇場に終わりはない。