恋人射殺事件 南ア裁判所がピストリウス容疑者の保釈認める

[ 2013年2月22日 23:38 ]

 南アフリカの裁判所は22日、モデルの恋人女性(29)を射殺した疑いで訴追された同国の両脚義足の五輪ランナー、オスカー・ピストリウス容疑者(26)の保釈を認める決定を出した。保釈金は100万ランド(約1千万円)。保釈の時期は不明。地元メディアが伝えた。

 裁判所は、計画的殺人だったとする検察側の主張には「状況証拠しかない」ため、計画的殺人かどうかを判断する段階ではないと指摘。容疑者が逃亡する恐れがあるとする検察側の主張も退けた。裁判所は次回公判を6月4日に指定した。

 2月19日から続いた保釈の可否をめぐる審理で、弁護側は故意ではなく強盗と間違えた誤射だったとして保釈を求めていた。

 ピストリウス容疑者は14日未明、首都プレトリアの自宅で拳銃を発砲し、恋人のリーバ・スティンカンプさんを殺害した疑いが持たれている。

 裁判所は同容疑者が自宅に近づかないことや、パスポートを提出することなども保釈の条件に挙げた。

 「ブレード・ランナー」の異名を持つ同容疑者は、五輪史上初の両脚義足の陸上選手として昨年、ロンドン五輪に出場。ロンドンと北京、アテネのパラリンピックで多くのメダルを獲得した。(共同)

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2013年2月22日のニュース