フジ社長 柔道の代表発表中継「配慮が足りなかった」

[ 2013年2月22日 21:08 ]

 フジテレビの豊田皓社長は22日の定例記者会見で、昨年5月に開かれた柔道のロンドン五輪代表選手発表会見の際に、一室に集められた候補選手の表情をアップで生中継した手法について「配慮が足りなかった。代表で出る人と出られない人が一緒にされ、テレビに映されるのが嫌な気持ちは重々分かる」と話した。

 複数の女子選手が指導陣の暴力行為などを告発した問題で、選手らは声明文の中でこの生中継に触れ「選手相互間の敬意と尊厳を踏みにじるような全日本柔道連盟(全柔連)の方針に失望し、強く憤りを感じた」などとしていた。

 生中継では、全柔連の発表会見会場近くの一室に男女の候補者が集められ、代表の名前の読み上げに合わせて、決まった選手と落選した選手がアップで映された。

 フジテレビによると、選手の人選や場所は会見を主催した全柔連が決め、映し方については全柔連と同局で話し合ったという。

 豊田社長は「主催は全柔連、中継はわれわれと、難しい問題もある。今後は各スポーツ団体とじっくり事前に話した方がいいと感じた」と述べた。

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2013年2月22日のニュース