松山 日本勢最上位2位“通算賞金額”は最速1億円見えた

[ 2012年11月19日 06:00 ]

14番、左ラフから2打目を放つ松山

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス最終日

(11月18日 宮崎県宮崎市 フェニックスカントリークラブ=7027ヤード、パー71)
 アマチュアの松山英樹(20=東北福祉大3年)が67で回り、通算11アンダーで日本選手最上位の2位に入った。この結果、これまでのツアーの成績をプロの獲得賞金で換算すると、通算獲得賞金額が約9800万円となったことが判明。また、注目のプロ転向時期については、来年の3月ごろまでずれ込む可能性が高いことが分かった。ルーク・ドナルド(34=英国)が68の通算16アンダーで5打差を付け完全優勝した。
【最終R成績】

 またスーパーアマがやってくれた。松山が2位に入り、日本選手最上位に輝いた。

 「6打差は6個バーディーを取れば追いつけると思ってやった」

 スタート前のドナルドとの大差にも諦めていなかった。3番で1メートルにつけるバーディーが追撃の合図。パーオンを外したのが1ホールだけと、最終日はショットが切れた。3打差まで接近した直後の13番で3パットのボギーを叩き「あれで流れが悪くなった」と勢いが止まったものの、5バーディー、1ボギーの67は堂々たる内容だ。

 「ショートパットにミスが多い。それがトップとの差。順位は満足してるけど、内容はよろしくない。複雑な感じです」

 試合後は反省ばかりが口をついたが、この向上心が成績の源。これで、アマ時代の01年宮里優作以来、11年ぶりの出場4試合連続トップ10入り。アマ資格のため賞金はもらえないが、これまで出場したツアー競技23試合の順位をプロの獲得賞金で換算すると、9793万9135円に達する。今季だけでもマスターズを含め6試合で4735万4000円となり、賞金ランク17位に相当。今すぐにプロ転向しても簡単にトッププロに肩を並べるレベルだ。

 今週は22日開幕のカシオ・ワールドオープンに出場する。そこで22位以上なら“裏賞金額”で1億円を突破する。松山と同じ基準で、石川のアマ時代を含めた通算賞金1億円突破の時期を計算すると29試合目となる。松山が次週で“大台”をクリアすれば24試合目で石川をも上回る超ハイペース。史上最強アマは、まだまだ世間が驚くことをやってのけそうだ。

続きを表示

2012年11月19日のニュース