無良 GP初Vから一夜 祝福でケータイ鳴りっぱなし

[ 2012年11月19日 06:00 ]

エキシビションでダイナミックな演技を見せる無良崇人

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦フランス杯最終日

(11月17日 パリ)
 男子はフリーで4回転ジャンプを決めた21歳の無良(むら)崇人(21=中京大)がショートプログラム(SP)2位から逆転し、自己ベストを更新する合計230・68点でGP初優勝を果たした。女子はアシュリー・ワグナー(21=米国)が合計190・63点で第1戦に続いて勝ち、シリーズ上位6選手で争うファイナル(12月・ソチ)進出を決めた。エリザベータ・トゥクタミシェワ(15=ロシア)が2位、SP首位の14歳、ユリア・リプニツカヤ(ロシア)は3位だった。

 無良は初優勝から一夜明けた18日、「まぐれだとは言わせないようにしたい。優勝したからには(好成績を)続けていきたい」と今後の大会への意欲を語った。前夜は携帯電話が鳴りっぱなしであまり寝られなかったというが、多くの人から祝福され「(優勝を)実感した」と話した。

 フリーは緊張のあまり、滑りだしで間違えてSPの身ぶりをしてしまった。だが、これで「逆に落ち着いた」という。冒頭で得意の4回転ジャンプを決め、後半はミスもあったが力強い演技を貫いた。

 GPシリーズ上位6選手が争うファイナルへの進出は厳しいが、無良には別の目標がある。「GP優勝で世間の評価も変わってくる。(12月下旬の)全日本選手権に向けて大きい」と高橋大輔(関大大学院)ら日本のトップとの戦いに意欲をかき立てた。

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