前代未聞!審判勘違いでやり直し 「勝負あった」の挙手「間違い」

[ 2012年11月19日 20:50 ]

取り直しとなった日馬富士と豪栄道の一番

大相撲九州場所9日目

(11月19日 福岡国際センター)
 横綱日馬富士と関脇豪栄道の一番で、日馬富士の足が土俵外に出たと審判が見誤り、立ち合いからやり直す前代未聞の失態があった。

 豪栄道が西側の白房下に日馬富士を寄った際、東側の赤房下にいた湊川審判委員(元小結大徹)が「勝負あった」の意味で挙手し、行司に取組を止めさせた。力士を土俵から下ろし、5人の審判で約3分間協議した。

 審判長を務めた審判部の鏡山部長(元関脇多賀竜)によると、最も近くで見ていた大鳴戸審判委員(元大関出島)は「(土俵の)中の砂が飛んできた」と説明し、ビデオ映像でも足が出たと確認できなかった。

 鏡山部長は20日に湊川審判委員とともに北の湖理事長(元横綱)に謝罪する意向で「われわれのミス。まわし待ったではないし、止めた以上はやり直ししかなかった」と釈明。湊川委員は「自分は一生懸命にやっている。間違いはあると思うが…」と話した。

 鏡山部長は打ち出し後、八角広報部長(元横綱北勝海)を通じ、北の湖理事長から「しっかりやってください」との通達を受けた。やり直しで勝った日馬富士は「審判部の方が確かめたのだから、よかったんじゃないですか」と話した。

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