藍 風に苦しみ1差2位 今季3勝目射程圏で踏ん張る

[ 2012年11月19日 06:00 ]

第3ラウンド18番でパットの行方を見る宮里藍

USLPGAツアー タイトルホルダーズ第3日

(11月17日 米フロリダ州ネープルズ ツインイーグルスGC=6699ヤード、パー72)
 米女子ツアー最終戦の第3ラウンドが行われ、宮里藍(27=サントリー)は風に苦しみながら、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの71と耐えて通算11アンダー。首位に1打差の2位で今季3勝目を射程圏に捉えて最終日を迎える。宮里美香(23=NTTぷらら)も71と伸ばし通算1オーバー。33位まで順位を上げた。今年の全米女子オープンを制したチェ・ナヨン(25=韓国)が通算12アンダーで単独首位に立った。

 宮里は前半メキシコ湾から吹く海風に惑わされ、距離感に苦しんだ。2番パー5で第3打をグリーン奥へ外しダブルボギー。5番パー5でもパーオンできずにボギー。いきなり3つスコアを落とし、優勝争いから脱落しかけた。だが「18番でダボよりはまし。早いうちなら取り返せる。今季も残り2日なら楽しんだもん勝ち」と切り替えて後半にスパートをかけた。

 10番パー4で3メートルを沈めると、初日にスイング中の上下運動を微調整したショットと、好調なパットがかみ合い始める。13番パー5で5メートルに2オンすると14番パー5では残り100ヤードの第3打を1メートルにつけて連続バーディー。17番パー3でも第1打を1メートルにつけ1アンダーで回った。

 前夜の年度表彰式で選手の投票で選ばれ、模範的な選手に贈られる「ウィリアム&モーガン・パウエル賞」を受賞。「みんなが選んでくれたことにも意味がある。ここに居場所があって、このツアーに来てよかった」と思いを新たにした。

 泣いても、笑っても今季は残り18ホール。「グリーン上の勝負になる。一つでも多くパットを決めればトップに近づくと思う」。今季3勝目、ツアー通算10勝目は手の届くところにある。

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