勝因は“会話” キム・ソヒ キャディーの夫にV感謝

[ 2012年10月22日 06:00 ]

キャディーを務める夫の朴虎培(パク・インベ)さんと笑顏でガッツポーズするキム・ソヒ

女子ゴルフツアー スポニチ主催マスターズGCレディース最終日

(10月21日 兵庫県三木市 マスターズゴルフ倶楽部=6458ヤード、パー72)
 キム・ソヒが言葉を詰まらせたのは優勝インタビューの時だ。07年の来日から行動をともにし、09年に結婚したキャディーの夫・朴寅培(パク・インベ)氏(31)への感謝を日本語で口にすると、こみ上げるものがあった。「一緒にやっている主人に感謝したい」。2人でつかんだ5年ぶりの2勝目だった。

 来日以来、憧れ続ける横峯に、前半で一時は5打差を付けられた。絶望的な差に心が折れそうになったが、夫の声が励ましになった。

 「ショットごとに話をしています。“メンタルを崩さないように”“自信持って”と」

 後半、横峯が崩れたのに対し、キム・ソヒは先週の予選落ち後、夫と2人で居残り練習したパットがさえ渡った。16番で10メートルのバーディーパットを決めて首位に並ぶと、プレーオフでも好パットが続いた。1ホール目は8メートルを沈めるバーディー。2ホール目は2メートルのパーパットを決めて横峯を退けた。優勝を決めるパットの前には、アドレスの向きを確認した夫に「もう入ったよ」と背中を押されて、ストロークを行った。

 「頑張ると結果が出る」と朴寅培氏も感激。2人は現在神戸市内に住んでおり日本でマイホームを建てるのが夢だ。これで、開幕前に掲げた年間獲得賞金の目標額3500万円を突破し、キム・ソヒは「欧州旅行に連れて行ってもらえる」とラブラブぶりを披露。これからも二人三脚で戦い続ける。

 ◆キム・ソヒ 1982年11月19日生まれ、韓国出身の29歳。13歳からゴルフを始める。慶熙大在学中の03年にプロ転向し、翌年に韓国ツアーで初勝利。06年に日本のQT(ツアー出場予選会)を突破し、07年から参戦。同年のSANKYOレディースで日本ツアー初勝利。夫・朴寅培氏はキャディー兼トレーナー。趣味は料理で、韓国料理のトッポギが得意。1メートル60、59キロ。

 勝者のクラブ ▼1W=キャロウェイ・レガシー(シャフトの長さ46インチ、硬さR、ロフト角9・5度)▼3W=同レガシーブラック▼5、7、9W=同レガシー▼5I~PW=同レガシー▼ウエッジ=軽撃区ゆるりツアー(50、56度)▼パター=オデッセイ・ブラックシリーズiX#2▼ボール=キャロウェイ・HEXブラック

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2012年10月22日のニュース