ラグビー界のダービーマッチだ!同業対決はリコーに軍配

[ 2012年10月22日 06:00 ]

事務器でライバル関係にあるリコーとキヤノンのトップリーグ初対決は、8000人を超える観衆が集まった。バックスタンドはキヤノンの赤、リコーの黒で埋まった

ラグビートップリーグ第7節最終日 キャノン17―35リコー

(10月21日 ニッパ球)
 キヤノン―リコーの1試合を行い、リコーが後半11分からの4連続トライで35―17で勝った。ライバル企業のトップリーグ初対決は、両社のトップを含む8073人が集結。秩父宮以外では今季最多動員を記録し、来季以降も意地を懸けたダービーマッチになりそうだ。

 キヤノンの赤、リコーの黒と両チームのカラーで真っ二つに色分けされたバックスタンドが、80分間、異様な盛り上がりを見せた。ともに2勝4敗。後半11分まで交互にトライを取り合う熱戦はチームの成績以上に、会社の意地を懸けたぶつかり合いとなった。

 観客席には経団連前会長でキヤノンの御手洗(みたらい)冨士夫会長兼社長と経済同友会前代表幹事でリコーの桜井正光会長。経済界の重鎮2人がトップを務める企業は、プリンターなどの事務機器でしのぎを削るライバルでもある。

 今季7番目の観客数だが、9、10位の対決としては異例の動員。キヤノン永友、リコー山品両監督は「特別な試合ではない」と強調するものの、必勝指令、動員令が出たと話す関係者もいる。試合は古豪リコーが今季昇格のキヤノンを下したが、新たなダービーマッチとなりそうな対決は、企業スポーツならではの盛り上がりを見せた。

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2012年10月22日のニュース