田中理恵 下半身引き締める白黒レオタードが勝負服 

[ 2012年7月15日 06:00 ]

ロンドンに向け笑顔で出発する体操女子の田中理恵。右は美濃部ゆう

 白黒レオタードで勝負だ。ロンドン五輪の体操女子代表・田中理恵(25=日体大研究員)らが14日、成田空港から出発してロンドン入りした。体操女子のユニホームは上半身が白で下半身が黒、上半身が黒で下半身が白の2パターン用意しているが、塚原千恵子監督(64)は前者を着用する可能性を示唆。収縮色の黒で下半身を引き締め、上位進出を狙う。

 初の夢舞台へのカウントダウンが進んでも、持ち前のスマイルは変わらない。搭乗ゲートで行われた航空会社による出発セレモニー。パイロットから花束を贈られた体操界のアイドル・田中は「日本で応援してくださる方々に勇気と感動を与えられるよう全力で演技をしたい」とあいさつし、さわやかな笑みを浮かべて機上の人となった。

 4月の全日本選手権、5月のNHK杯を完勝した主将は、不調から立ち直ってきた。8日の試技会では、跳馬を除く3種目で大きなミスを犯し、「自分がもっと引っ張っていかないと…」と肩を落とした。関係者によると田中は腰椎分離症を抱えており、追い込んだ練習で疲労がたまると腰に違和感が出るという。試技会でも患部を気にする様子を見せたが、この日は「調子が上がってきた」と手応えを口にした。

 勝負服も田中の意向通りになりそうだ。ファッションデザイナー・コシノヒロコ氏が手掛けたレオタードは、上半身が白で下半身が黒のものと上半身が黒で下半身が白の2パターン用意されている。試技会で後者を着用した田中は「下が白だと膨張して見える気がする。下が黒の方を着ると思う」と話していた。最終的には本番会場での練習後に決まるが、「今のところ上半身が白、下半身が黒のレオタードでいく予定」と塚原監督。収縮色の黒で下半身を引き締め、審判に好印象を与えるつもりだ。

 兄・和仁(27)、弟・佑典(22)との3きょうだいで挑むロンドンは、田中にとって最初で最後の五輪になる。まずは29日(日本時間30日)の女子団体総合予選に照準を合わせる。「いい準備をして試合に合わせたい」。最高の理恵スマイルを披露するために、コンディションを上げていく。

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