青木選手ら指導の名伯楽 名ゴルファー林由郎氏死去

[ 2012年1月2日 21:35 ]

2003年、JGTOゴルフトーナメント功労賞を贈られあいさつをする林由郎氏。左は島田幸作理事長

 戦後の日本ゴルフ界を支えた名プロで、青木功、尾崎将司らトップ選手を指導した名伯楽の林由郎氏が2日午前8時20分、老衰のため茨城県内の施設で死去した。89歳。千葉県出身。葬儀・告別式は9日午前11時から千葉県柏市旭町4の1の2、セレモ柏ホールで。喪主は長男由一(よしかず)氏。

 小柄な体から繰り出す多彩なショットを武器に、日本プロを1949、50、56、61年に、日本オープンを50、54年に制すなど輝かしい実績を残し、故中村寅吉選手とともにゴルフの興隆に寄与した。56年カナダカップ4位をはじめ国際舞台で実績を残した先駆者でもあった。

 日本プロゴルフ協会副会長などを歴任し、後進の指導にも力を注いだ。同じ千葉県出身で結び付きが強かった青木選手は「プロゴルファーになるきっかけをつくってくれたのは、林のおやじだった」と感謝するコメントを出した。昨年末に74歳で死去した杉原輝雄氏に続く重鎮の訃報に、尾崎選手は「杉原さんに続いて偉大な方が亡くなり寂しい限り」とコメントした。

 文部科学省スポーツ功労者顕彰や日本ゴルフツアー機構トーナメント功労賞を受けた。

 ▽福嶋晃子選手の話 10歳で初めてお目にかかってから、ずっと師と仰いできた。勝とう、勝とうと思わないように、という先生の言葉は今も胸に刻んでいる。先生がいなければ今の自分はなかった。

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2012年1月2日のニュース