早大の渡辺監督半ばあきれ顔「もう相手に脱帽」

[ 2012年1月2日 18:52 ]

第88回東京箱根間往復大学駅伝

(1月2日 旧読売新聞社前~芦ノ湖)
 「先手必勝」の戦略はもろくも崩れた。前回総合優勝の早大は往路で昨年を25秒上回るタイムを出しながら、ライバルの東洋大に5分7秒の大差をつけられた。渡辺監督は「もう相手に脱帽です。4区までに勝負ありで、最後は“柏原ショー”だから。想像もできないタイムを出された」と半ばあきれ顔だった。

 2年連続で1区に起用されたエースの大迫が「自分のペースでいった」と予定通りに飛び出した。だが2区で平賀に脇腹痛が襲い、早々とトップを譲ったのが誤算だった。3区の矢沢も一度は追い付きながら引き離され、渡辺監督は「流れがちぐはぐだった」と言う。

 山上りの5区に抜てきされたルーキーの山本は区間3位と粘り「最低限の仕事はできた」と2位をキープしたが、柏原とはやはり次元が違った。

 復路の逆転優勝へわずかな望みをつなぐ。渡辺監督は「1区間、1分縮めれば何が起こるか分からない」と選手に伝えた。

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2012年1月2日のニュース