青木の助言効いた!武藤 自己最高63で逆転優勝

[ 2011年11月21日 06:00 ]

優勝を決め、仲間のゴルファーから手荒い祝福を受ける武藤俊憲

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス最終日

(11月20日 宮崎・フェニックスCC=7010ヤード、パー71)
 武藤俊憲(33=赤城CC)が自己ベストの63をマークして逆転優勝を飾った。4打差の6位からスタートして9バーディー、1ボギーと猛ラッシュ。通算12アンダーで2位のゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(31=スペイン)に4打差をつけ、2年ぶりのツアー4勝目を挙げた。前週優勝したアマチュアの松山英樹(19=東北福祉大2年)は77と崩れ、通算5オーバーの43位に終わった。
【最終R成績】

 冷たい水の感触が最高に気持ち良かった。谷口、松村、河野の手荒い祝福に服はびちょびちょ。それでも「優勝者だけが味わえる特権だから」と2年ぶりの“美酒”に武藤の笑顔も満開だった。

 「僕の長所を思い出させてくれた」という“世界のアオキ”の助言がばっちりはまった。「左手の甲から肘の部分で打て!」。練習日に同じテーラーメイド契約プロの青木功から手取り足取り1時間の指導を受け、悩んでいたコントロールショットの感覚がよみがえった。この日は「フルショットよりコントロールショットの距離が多かった。ほとんど2メートル以内のチャンスについた」とさっそく実戦で生かした。

 群馬出身、赤城おろしを受けて育ったおかげで、強風に苦しむ他の選手を尻目にバーディーを量産した。まだ賞金王の可能性もわずかに残るだけに「3連勝するぐらいの気持ちでプレーしたい」と自信を深めていた。

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2011年11月21日のニュース