伊藤正樹、世界選手権で銅!ロンドン五輪出場決定

[ 2011年11月21日 06:00 ]

 トランポリンの世界選手権第3日は19日、英国・バーミンガムで男子個人決勝を行い、23歳の伊藤正樹(金沢学院大ク)が60・864点で銅メダルを獲得し、ロンドン五輪代表に決まった。伊藤は初の五輪代表。上山容弘(大体大大学院)は演技中断で18・795点の最下位(8位)に終わり、5大会連続メダルは成らなかった。北京五輪金メダルの陸春龍(中国)が62・145点で初優勝した。17日の予選で伊藤と上山が日本男子の五輪出場枠を2枠獲得。日本トランポリン協会は今大会の男子メダリストを五輪代表に選ぶと決めていた。

 五輪代表入りが確定する得点が表示されると、伊藤は両手で顔を覆った。「肩の荷が下りて一気に込み上げてきた」。予選下位だったロシア選手が60点台の高得点を出し、後には予選1、2位の中国勢が控える。ロシア選手を超えなければならない重圧がかかる中、10回の跳躍を台の中心に集めた。中学時代、その跳躍力で東京の体育館では天井にぶつかりそうになるため高校から天井が高い体育館がある金沢に“トランポリン留学”した逸話の持ち主。「ここは通過点。五輪ではメダルが一つでもいい色に変わるようにしたい」とさらなる飛躍を誓った。

 ◆伊藤 正樹(いとう・まさき)6歳で本格的にトランポリンを始めた。09年の世界選手権で4位、全日本選手権は3連覇中。今季は世界ランキング1位。金沢学院大大学院1年。1メートル67、62キロ。23歳。東京都出身。

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2011年11月21日のニュース