遼くん有終“世界一の飛ばし屋”ワトソン斬り!

[ 2011年11月21日 06:00 ]

13番、バーディーパットを沈め、派手なガッツポーズをする石川遼

プレジデンツ・カップ最終日

(11月20日 オーストラリア ロイヤル・メルボルンGC=6998ヤード、パー71)
 シングルスで石川遼(20=パナソニック)が“世界一の飛ばし屋”バッバ・ワトソン(33)に3アンド2で完勝した。チームは6勝6敗で前日までの4ポイント差を埋められず、米国選抜に15-19で敗れたものの、石川は連敗スタートから2勝を挙げ、世界選抜の一員としての責任を果たした。米国選抜が大会4連覇を飾り、通算成績を7勝1敗1分けとした。

 世界ランク49位の石川が17位の格上に完勝した。レフティーのワトソンは315ヤードを超える平均飛距離を誇り、06年から3年連続で米ツアーの平均飛距離1位に輝いた飛ばし屋。「飛距離ではかなわないし小技も相手が上」と開き直るとハンデを逆手に取った。先に打つ第2打をバーディー圏内につけてプレッシャーをかけ相手のミスを誘った。

 3アップで迎えた11番では花道からの4打目を直接カップインさせてパーセーブ。13番は残り130ヤードを3・5メートルにつけるバーディーで4アップとリードを広げ、ガッツポーズを見せた。団体戦では敗れたが「前回とは何もかも違う。チームの一員としてやれた」と、この2年間の心身の成長を実感した。

 休む間もなく、逆転賞金王の可能性が残る国内ツアーに戻る。「日本に戻ってからが楽しみ」と疲れを見せなかった。

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2011年11月21日のニュース