李娜 シャラポワ破りアジア選手初の決勝進出

[ 2011年6月2日 23:06 ]

アジア勢初の決勝進出を決めた。中国の李娜

 テニスの全仏オープン第12日は2日、パリのローランギャロスで行われ、女子シングルス準決勝で四大大会初優勝を目指す第6シードの李娜(中国)と、2連覇を狙う第5シードのフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)が勝って4日の決勝に進んだ。

 李娜は第7シードのマリア・シャラポワ(ロシア)を6―4、7―5で下し、準優勝だった1月の全豪オープンに続いて決勝進出を決めた。全仏でアジア選手の決勝進出は初めて。初優勝を目指したシャラポワの四大大会全制覇はならなかった。
 スキアボーネは初のベスト4入りを果たした第11シードのマリオン・バルトリ(フランス)を6―3、6―3で退けた。

 李娜は風が強く舞い、集中力を保ち続けるのが困難な状況でもこらえ続け、1995年大会でクルム伊達が果たせなかった決勝の舞台を手にした。

 準優勝の全豪オープン後は3月まで初戦敗退が続いた。崩れたテニスを立て直すため、4月からデンマーク人コーチに指導を受ける。観客席で夫やそのコーチが「造就自己(自分を貫け)」との言葉が入ったTシャツを着て応援。持ち味の粘り強いストロークを最後まで貫いた。

 アジア初の四大大会制覇まであと1勝とした。「5年以内にアジアの地位はもっと上がる」と語って先頭を走る李娜が、4日の決勝に挑む。(共同)

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