娘よ、見てるかい…九重親方 「千代の富士像」完成に感無量

[ 2011年6月2日 15:30 ]

自らの力士像の除幕式に出席した元横綱千代の富士の九重親方

 大相撲で通算1045勝の史上1位記録を持ち、国民栄誉賞も受賞した九重親方(元横綱千代の富士)の現役時代の力士像が完成し、同親方一家の菩提寺である東京都台東区の望湖山玉林寺で2日、除幕式が行われた。

 像は全長210センチのブロンズ製で、横綱を締め、右手に太刀の姿。現役中の1989年6月に生後3カ月で急死した三女の愛ちゃんも眠る一家の墓石に像の視線が向いている。九重親方は「(愛ちゃんも)見てるでしょう。立派なものを作っていただき、名誉なことです」と感慨に浸った。

 1日に56歳の誕生日を迎えたばかりの九重親方。日本相撲協会は八百長問題からの再生の途上で「気を引き締めて、頑張ってやらなきゃいけないと思います」と、気持ちを新たにしていた。

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2011年6月2日のニュース