名古屋場所の通常開催決定 前売り券は6日発売

[ 2011年6月2日 13:34 ]

記者会見中に、NHKが名古屋場所の中継を決めたことを知り、笑顔を見せる日本相撲協会の放駒理事長(左)

 日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、2月2日に発覚した八百長問題に区切りがついたため、名古屋場所(7月10日初日・愛知県体育館)を有料入場で通常開催することを正式に決定した。

 八百長問題の影響で3月の春場所、5月の夏場所を中止しており、本場所興行は1月の初場所以来、半年ぶり。信頼回復の舞台は本場所に移り、理事会後に記者会見した放駒理事長(元大関魁傑)は「協会員一同、決意を新たにして、再出発する覚悟です」と話した。

 同理事長は、夏場所の代わりに行った5月の技量審査場所で、再発防止策が機能したと評価。八百長問題の「全容解明、処分、再発防止策」の三つが出そろい、本場所再開を決意したと説明した。1日に文部科学省を訪れ、同意を取り付けた。

 放駒理事長は自らの責任問題について、公益財団法人認定など重要課題が残っているとし、来年1月までの任期を全うする意向を表明した。

 5月19日から延期されていた前売り券の販売開始は6日となり、新番付の発表は27日に行う。

 昨年の名古屋場所は野球賭博問題で優勝者への天皇賜杯を辞退し、NHKも生中継を中止した。今年は両方とも復活し、放駒理事長は「去年がああいう形だった。正常な場所ができるのは、主催者として安堵している」と、感想を述べた。

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