地元名古屋からも安堵の声「本場所が開かれるだけでうれしい」

[ 2011年6月2日 17:11 ]

 「ほっとした」「うれしい」。通常開催が正式決定した大相撲名古屋場所。地元名古屋では2日、昨年夏の場所でも野球賭博問題で客足が遠のいただけに、関係者からは安堵や歓迎の声が上がった。

 昨夏は空席が目立ち、売店の売り上げも例年の約8~9割にまで落ち込んだ。チケットを販売する相撲案内所「わか竹」を経営する山内一成さん(57)は「平日にお客さんが来てくれるか不安はあるが、普通に本場所が開かれるだけでうれしい」と喜ぶ。

 国技館で先月開かれた技量審査場所では興行色をなくし、土産の売店販売を取りやめた。名古屋場所で売店を運営する「愛知県母子寡婦福祉連合会」の水野康広事務局長は開催に「ほっとした。相撲界の盛り上がりがよみがえるよう、われわれも努力したい」と意気込んだ。

 野球賭博問題で元大嶽親方(元関脇貴闘力)が解雇されて解散した大嶽部屋名古屋後援会の三輪優元会長(71)も「昨年はなかった天皇賜杯の授与も復活するだろうし、ファンとしてうれしく思う」と顔をほころばせた。

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2011年6月2日のニュース