壁を破った森田 初の3回戦進出「冷静にプレーできたのが勝因」

[ 2011年1月20日 11:28 ]

全豪オープンテニスシングルスで3回戦進出を決めた森田

全豪オープン女子シングルス2回戦 森田あゆみ2―0キャロリン・ガルシア

(1月19日 メルボルン・パーク)
 森田が一つの壁を破った。今大会最年少の17歳、ガルシアを下し、自身初の四大大会3回戦に進出。勝利が決まるとほっとした表情で天を仰ぎ「最初から最後まで冷静にプレーできたのが勝因」と喜んだ。

 主催者推薦出場の相手は世界ランキング275位だがサーブは強烈だった。それでも世界74位の森田は相手の動きが硬い第1セット序盤から畳み掛けた。ショットを広く散らして相手を走らせる持ち味を発揮し、6―4で奪った。

 第2セットはガルシアも調子を上げ、強烈なフォアを打ち込んできた。ただ要所では森田の確実なプレーが上回った。「相手を意識せず、毎試合、力を出し切ることだけを考える」と語った通りの試合展開だった。

 象徴的だったのが第2セット中盤。互いにサーブを破り合う展開で集中を保ったのは森田の方だ。3オールの第7ゲームでは相手のミスに乗じ、ブレーク。第8ゲームも40―30から、ガルシアのバックがネットにかかり、5―3と抜け出した。「四大大会でなるべく多く勝ちたい」と話す20歳が、着実な成長の跡を見せた。(共同)

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2011年1月20日のニュース