白鵬またも!稀勢にやられた…連勝23でストップ

[ 2011年1月20日 06:00 ]

<初場所11日目>白鵬は稀勢の里(手前)に押しだしで敗れる

大相撲初場所11日目

(1月19日 東京・両国国技館)
 大鵬に並ぶ2位タイの6連覇を狙う横綱・白鵬(25=宮城野部屋)が、関脇・稀勢の里(24=鳴戸部屋)に屈辱の2連敗を喫した。立ち合いで稀勢の里に左でおっつけられて体勢を崩し、最後は押し出されて完敗。優勝争いこそ1差で単独トップに立っているものの、昨年11月の九州場所で63連勝を止められた相手に再び敗れたことで、目指している双葉山の69連勝がさらに遠のいた。
【取組結果


まさかまさかの2連敗を一番信じられなかったのは白鵬自身だった。約2カ月前に63連勝を止められたばかりの稀勢の里に押し出された瞬間、白鵬は土俵上で茫然(ぼうぜん)自失。1年ぶりに座布団を浴びながら無表情で花道を引き揚げた。
 「いまひとつ体が動かなかった。まあ勝負ですから。苦手意識?あるんじゃないですか…」

 同じ相手に負けるのは08年九州場所から日馬富士に2連敗を喫して以来、2年ぶり。横綱になって日本人に連敗するのは初めてだ。負けた瞬間の心境を「これが負けか」と表現した九州場所とは違い、今回は「これから考える」と自らの心境を表現できず。「負けて相撲を覚えると言いますから」と続けるのが精いっぱいだった。

 立ち遅れたように見えながら先手を奪う双葉山の「後の先」ではなく、鋭い立ち合いを見せた。だが、それが誤算となった。右を差して先手を奪おうとしたが、まんまと左手でおっつけられて体勢を崩した。その後は「バタバタしてしまった」。体勢を低くして攻め直したが、相手の重い突っ張りに気持ちが屈し、はたいてしまった。そこを押されてあっさりと土俵を割り、23連勝でストップした。

 対策は“万全”ではなかった。何度も九州場所の敗戦のビデオを見直したというが、場所前に実際に胸を合わせたのは先月23日の稽古総見の2戦(2勝)だけ。その後、白鵬は稀勢の里との稽古を希望をしたものの、イベントやテレビ出演で多忙を極めた上に、稀勢の里が所属する鳴戸部屋の力士は原則として出稽古禁止。実現には至らず“苦手意識”を払しょくすることはできなかった。

 風邪もひいた。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)は「もともと風邪はひきやすく寒さに弱い」と説明。熱こそ下がったものの、終始鼻声。自宅に帰っても、子供2人に風邪をうつさないように家族とは別の部屋で過ごすなどいつもの東京場所とは違う毎日を過ごしていた。

 賜杯争いも琴欧洲を含む3人の2敗勢が“1差”に迫り、暗雲が漂う。帰り際、稀勢の里に対して「先場所、今場所と勝ってるんだから(上に)いってほしい」と強がったのが、せめてものプライドだった。双葉山の69連勝に並ぶには最短でも今年11月の九州場所5日目。苦手という大きな壁をつくったことで、69連勝という大記録への道は極めて厳しくなった。

 ≪理事長、立ち合いに注文≫放駒理事長(元大関・魁傑)は白鵬の敗戦も優勝争いには影響しないとの見方を示した。取組後に報道陣に囲まれた放駒理事長は「横綱は取りにくい意識があるのかもしれない。受け手ばかり。よく分からない立ち合いだった」と中途半端な立ち合いに首をかしげた。優勝争いは2敗の琴欧洲らと1差となったが「数字の上では星1つになったが白鵬有利だよ」と話していた。

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