世界選手権HP 青野はメダル逃す

[ 2011年1月20日 23:50 ]

 スノーボードの世界選手権第5日は20日、スペインのラモリナで男女のハーフパイプ(HP)決勝を行い、男子で前回の2009年大会優勝の青野令(松山大)はメダル獲得を逃した。平岡卓(フッド)と女子の岡田良菜(フッド)も振るわなかった。男子はネイサン・ジョンストン、女子はホリー・クロフォード(ともにオーストラリア)が初優勝した。男子の細川孝介(クルーズ)は準決勝で8位に終わり、敗退した。五輪2連覇のショーン・ホワイト(米国)や国母和宏は出場していない。

 勝負を懸けた2回目。強風の中、青野は果敢に攻め、快晴の空に向かって高く飛んだ。しかし、中盤でバランスを崩して手をつき、終盤では着地に失敗、2連覇を逃した。「悔しい。高さがあっても技を決めないと意味がない」。レースを終えると歩を緩めることなく、ゴンドラに向かった。

 国母の“服装問題”に揺れたバンクーバー冬季五輪から約1年。競技のスタイル自体が否定されたともいえる騒動が起き、コーチ陣も一新された。「いろいろあってモチベーションがすごく下がった。新体制になって合わないことばかりだった」と悩んだ。それでも、「今はどうでもいいと思っている」と戸惑いを振り切り、スペインに乗り込んだ。

 プロ活動に主眼を置くホワイトら強豪不在にも、金メダルを狙った。「勝ちたいという気持ちは誰よりも強かったけど、自分が駄目だった」。今回はミスに泣いたが、20歳の世界への挑戦は、これからが本番だ。(共同)

続きを表示

2011年1月20日のニュース