好調の原動力は“オオバクミコ”「いつも全力 あの姿勢はすごい」

[ 2011年1月20日 07:45 ]

全日本総合選手権準決勝のJX戦で、シュートするデンソーの大庭久美子

 バスケットボール女子のWリーグのデンソーが13勝5敗の3位(19日時点)と好調だ。その原動力となり、成長著しい22歳のシューター、大庭久美子は「ことしは上にいく自信がある」と手応えを口にした。

 福岡の九州女高(現福岡大若葉高)出身で、名前が女優の大場久美子と1字違いであることを「よく言われる」と照れる。ここまで3点シュート成功率はリーグ2位の43・86%。同僚の元日本代表ガードの小畑亜章子が「いつも全力。あの姿勢はすごい」とうなるほどの打ち込みで今季はシュート精度を上げた。

 身長169センチとバスケット選手としては大きくない。「守備と相対した状態では通用しない」と動きに緩急をつけ、マークを振り切る。

 昨季までのデンソーは日本代表センターの高田真希頼みだったが、大庭が得点源として一本立ちしたことで「相手は大庭の3点シュートが嫌で、中の高田に寄り切れなくなった」(小畑)。エースへのマークが手薄になる効果も生み、高田はリーグトップの1試合平均20・06得点と大暴れしている。

 「走力勝負」を掲げる小嶋裕二三監督の方針で、オフの走り込みでスタミナを培った。レギュラーリーグ4位までのプレーオフ進出は十分射程内で、“オオバクミコ”は「例年より走ってきたのが、今生きていると思う」と、後半戦もシュートチャンスをうかがう。

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2011年1月20日のニュース