10歳の平野 3回戦敗退「点数は85点です」

[ 2011年1月20日 17:43 ]

 卓球の全日本選手権第3日は20日、東京体育館で行われ、女子シングルスで福原愛(ANA)のシングルス最年少勝利記録を更新した10歳の平野美宇(ミキハウスJSC山梨)は2回戦で坂本夕佳(中大)を3―1で破ったが、3回戦で阪田真弓(立命大)にストレート負けした。同じ10歳の伊藤美誠(豊田町スポーツ少年団)も2回戦で田代早紀(日本生命)に0―3で敗れた。

 小学生旋風も2日間で終わった。女子シングルスで福原の最年少勝利記録を塗り替えた平野、伊藤の10歳コンビ。この日は10台以上のテレビカメラが追い掛ける注目ぶりで期待されたが、平野は3回戦、伊藤は2回戦で力負けした。
 平野は立命大の4年生に完敗。対戦経験の少ないカット主戦型の重い球質に対応できなかった。それでも目標の最年少勝利を挙げ、さらに2回戦も勝ったことで満足そうな笑みもこぼれて「点数は85点。来年はジュニアでベスト8か4、一般でも4回ぐらい勝ちたい」と1年後を見据えた。
 伊藤は社会人の選手に歯が立たず、悔し涙が止まらなかった。フォア側に短いサーブを出された。139センチと背の低さを突かれ「また、強い選手と当たったときにもっと競ることができるようにしたい」と誓った。五輪代表に成長した福原に続けるか、2人の競技人生もこれからだ。

 ▼平野美宇の話 (シングルス3回戦では)1ゲーム目で凡ミスが多かった。カット選手との練習をしないといけないと思った。(大会を終えて)一般(の部)で2回戦を勝てたので、点数は85点です。

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2011年1月20日のニュース