死力を尽くした桐蔭学園、王者と“互角”の初栄冠 

[ 2011年1月8日 18:18 ]

全国高校ラグビー決勝

(1月8日
花園ラグビー場)
 【桐蔭学園31―31東福岡】前回大会の雪辱こそ果たせなかった。それでも持ち味の走力を十分に発揮して、王者東福岡と渡り合った。死力を尽くした60分を終えて、得点は31―31。因縁のライバルとの両校優勝で桐蔭学園が初の栄冠をつかんだ。

 5―5の前半14分、SO小倉の突破を足掛かりに、WTB竹中が勝ち越しトライを奪った。司令塔は「準決勝まで攻撃が外ばかりだったので、中が空くかなというのはあった」と狙いを説明した。CTBの西橋を絡めた縦突破から、竹中へ展開するパターンが奏功。後半開始早々には21点のリードを築いた。

 昨年4月の選抜大会での対戦では、前半をリードして折り返しながら、後半に大量失点を喫して逆転負け。選手間でスタミナ不足を指摘し合い、最後まで走り続けられる体づくりに取り組んできた。「1点でも多く取って勝ちたかった」。小倉は本音を吐露するが、逆転を許さなかったのは、課題を克服したとも言える。

 「打倒東福岡」を掲げた1年間。優勝にも悔しがる2年生の姿があった。真の頂点に立つまで、桐蔭学園の挑戦が終わることはない。(共同)

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2011年1月8日のニュース