相撲協会「1500万円程度」の補償金 名古屋場所案内所に

[ 2011年1月8日 12:01 ]

 日本相撲協会は8日、野球賭博問題の影響により、昨年の名古屋場所で入場券の払い戻しに応じたり飲食物や物品の売り上げが減った相撲案内所(相撲茶屋)の組合に対し、損失を補償していたことを明らかにした。

 案内所が使用するはずだったプレハブ2棟が違法建築と判明してテントで代用したため、建物の賃料も免除した。相撲協会関係者によると補償額は合計で1500万円程度。昨年11月に合意し、支払いも完了した。

 放駒理事長(元大関魁傑)は「一連の不祥事により、異例の対応を余儀なくされた」と話した。

 同場所では、直前に野球賭博関与で愛知県出身の大関琴光喜が解雇され、10人の関取が場所を謹慎。組合関係者によると、売り上げは例年より約3割減少した。チケット代を除く土産や弁当代などの損害額は合計で数千万円といい、組合は相撲協会に対して補償を求める要望書を出していた。

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2011年1月8日のニュース