さくら 逆転2年連続賞金女王に闘志

[ 2010年10月22日 06:00 ]

<マスターズGCレディース・プロアマ> 明るい表情でラウンドする横峯さくら

 スポニチ主催マスターズGCレディースは22日、兵庫県・マスターズゴルフ倶楽部で開幕し、横峯さくら(24=エプソン)が2年連続賞金女王に向けて逆襲に出る。賞金ランク首位のアン・ソンジュ(23=韓国)との差は約5400万円。約4400万円差から逆転した昨年より状況は厳しいが、優勝賞金2214万円のビッグトーナメントを制すれば可能性は膨らむだけに、静かに闘志を燃やしている。

 先週の富士通レディースでアン・ソンジュが今季4勝目を挙げたことで、獲得賞金の差は約5400万円となった。ひっくり返すにはあまりにも厳しい数字だが、チャンスがある限りあきらめない。国内メジャー4大会に次ぐ賞金総額1億2300万円の今大会をきっかけに「少しでも近づきたいという気持ちはあります」と逆襲を誓った。

 昨年は劇的なゴールを迎えた。残り11試合、約4400万円差から猛追を開始し、最終戦の優勝で諸見里を逆転して初の賞金女王に輝いた。女子ゴルフ史に残る最大の逆転劇だった。今年は、残りわずか6試合。部門別データを見ても7部門中4部門でアンがトップで、横峯が1位なのはパーオン率だけ。完敗に近い状況だけに「自分のことで精いっぱい」というのが本音だが、“賞金女王は決まった”という雰囲気を振り払おうと燃えている。

 優勝争いに加われない週が続いた一因はショットの不振。そこで今大会は“新ユーティリティー”を準備した。「175ヤードぐらいのショートホールで使いたい。アイアンより正確で高いボールで止められるので」というのが狙いだ。これまではあまり使う機会がなかったクラブだが、不振脱却のために5番と7番の2本を新調している。終盤の17番パー3はちょうど175ヤード。2本のうちのどちらかが大きな武器となる可能性は大きい。

 シーズン1勝で終わる気はさらさらない。報道陣から「あと2勝ぐらい?」と聞かれると「うまくいけば(できる)と思っています」と即答した。横峯の史上最大の逆転劇が始まる。

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2010年10月22日のニュース