村上、伸び伸び好演技…浅田を上回る2位発進

[ 2010年10月22日 21:34 ]

女子SPで演技を終え、観客の声援に応える村上佳菜子

 【NHK杯】最後は銃で撃つようなポーズで決めると、村上のトレードマークの笑顔がはじけた。シニアの国際大会デビューは、地元のファンの大きな手拍子を受け、ほぼミスなしの演技で浅田を上回る2位の好発進。「目標の60点台にいきたかったけど、全体的には良かった」と笑みがあふれた。

 幕開けの2連続3回転トーループを軽やかに跳び、緊張気味の表情が和らいだ。アップテンポの音楽に乗り、動きが小さかった課題の踊りに集中した。山田コーチから「(身長が)165センチに見えるくらい大きく踊りなさい」と言われた通りに、実際は158センチの体をいっぱいに使って伸び伸びと演技した。
 得点源の2連続3回転は最初のジャンプが惜しくも回転不足の判定となったが、山田コーチは「流れに乗って高さ、飛距離があって良かったと思った」と評価した。
 2005年の浅田以来となる世界ジュニアの女王に輝いた15歳は「これで慣れた。足が宙に浮いているような感じがしない」と自信を深めた。5年前の中国杯で2位だった浅田を超える、GP初出場優勝の快挙に挑む。

続きを表示

2010年10月22日のニュース