笑顔で会見の内柴 野村への勝利が思い出

[ 2010年10月22日 18:44 ]

 日本柔道の男子軽量級で一時代を築いた内柴。時折、言葉に詰まりながらも笑顔で現役生活を振り返った。

 ―引退を決断した最大の理由は。
 「昨年の世界選手権で負けてから、一人で闘っていくのがつらく感じる日々が多くなった。年越しの合宿から帰ってきた日に自宅で妻に『悪いけど現役を辞めるね』と言った」
 ―一番の思い出は。
 「高校3年生の時に野村(忠宏)先輩が五輪で優勝するのを見て、この人が現役のうちに追っかけて、倒して世界一になると決めた。その3年後に嘉納杯で野村先輩に勝って初めて優勝したときは本当にうれしかった」
 ―最もつらかったことは。
 「2003年に福岡であった全日本選抜体重別選手権。減量に失敗して試合に出られなかった。強化選手の名簿からも外されて、ただの人になってしまった時、今までの苦労は何だったんだろうと思った。悔しかった」
 ―まだ現役を続けている野村については。
 「自分ができないことをやってのける先輩なのですごいと思う。現役を続けるだけでもこんなにきついのに、まだ頂点を目指して頑張っている。野村選手を目標にしてよかった」

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2010年10月22日のニュース