八百長報道裁判 講談社側の控訴を棄却

[ 2010年6月25日 06:00 ]

 06年大相撲名古屋場所の取組をめぐる週刊現代の八百長疑惑報道で名誉を傷つけられたとして、日本相撲協会と北の湖前理事長が発行元の講談社などに計1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は24日、計385万円の支払いを命じた1審判決を支持、講談社側の控訴を棄却した。

 週刊現代は07年6月9日号で、白鵬の師匠・宮城野親方(元十両・金親)が知人女性に「八百長を指示された」と語った録音テープなどを基に06年名古屋場所千秋楽の朝青龍―白鵬戦は「八百長」で前理事長の関与があったかのように報じた。園尾隆司裁判長は「記事は真実と認められない」とした昨年11月の1審東京地裁判決をほぼ踏襲。「記事は知人女性や協会関係者の意見の紹介で、自らの見解ではない」とする講談社側の主張を退けた。

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2010年6月25日のニュース