恐喝容疑の元力士が説明「100万円は交通費」

[ 2010年6月25日 03:35 ]

 大相撲の大関琴光喜関への恐喝容疑で逮捕された元力士の古市満朝容疑者(38)が、野球賭博の口止め料として脅し取ったとされる現金350万円のうち、100万円について「(琴光喜関から)請求された勝ち金500万円の取り立てに使うための交通費だった」と周囲に説明していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁組織犯罪対策3課によると、古市容疑者は受け取った現金の趣旨について「勝ち金の取り立てを依頼されており、その報酬」とし、恐喝容疑を否認している。
 捜査関係者によると、古市容疑者は琴光喜関と直接の面識はなかった。そのため、琴光喜関側からの勝ち金請求や、古市容疑者からの口止め料の要求は、阿武松部屋の床山(29)が間に入り、電話で双方に連絡していたという。
 古市容疑者はその後も琴光喜関に1億円以上の口止め料を要求していた疑いがあることから、同課は、床山らを通じた具体的なやりとりを調べている。
 古市容疑者が琴光喜関側に「野球賭博をやっていることはみんな知っている。350万円持ってくれば黙っている」と脅したとされるのは1月中旬。阿武松部屋の近くで、床山から金を受け取ったのは初場所後の1月下旬だった。

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2010年6月25日のニュース