11時間5分の最長試合はイスナー勝つ

[ 2010年6月25日 01:34 ]

 テニスのウィンブルドン選手権第4日は24日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス1回戦で3日がかりとなった11時間5分のテニス史上最長試合は第5セットの59―59で再開した後の20ゲーム目で決着し、ジョン・イスナー(米国)がニコラ・マユ(フランス)に6―4、3―6、6―7、7―6、70―68で勝った。

 69―68で迎えた第138ゲーム、イスナーのバックハンドショットがマユの横を抜け、“マラソンマッチ”となった男子シングルス1回戦に終止符が打たれた。3日間合計で11時間と5分を戦った2人はネット越しに抱き合った。テニスの歴史を大幅に塗り替えた激闘に、観客席から拍手が鳴りやまなかった。
 3日目も1時間ほど譲らなかった。勝ったイスナーは「少しだけ疲れたね」と話し、敗れたマユは「これ以上ない戦いだった」とこぼれ落ちそうな涙をこらえた。
 2人は22日に第4セットまでで45ゲームを消化し、第5セットから再開した23日は延々と戦って59―59で終えた。2日連続で日没中断となり、10時間戦っても決着しなかった。最終セットはタイブレークがないため、2ゲーム差をつけない限り勝てない。
 総ゲームは183を数えた。1969年大会で記録したシングルス史上最多の112と、73年に国別対抗戦、デ杯の米国―チリのダブルスで記録したテニス史上最多の122を軽く上回った。
 試合時間の大会最長記録は89年の5時間28分で、2004年全仏オープンで記録した史上最長の6時間33分も大幅に超えた。2人はスコアボードに「70―68」と表示された横で記念撮影をして、別れた。(共同)

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2010年6月25日のニュース