テニス史上最長!11時間5分でようやく決着

[ 2010年6月25日 06:00 ]

11時間5分の試合に決着をつけて喜ぶイスナー

 テニスのウィンブルドン選手権第4日は24日、英ロンドン・オールイングランドクラブで行われ、男子シングルス1回戦で3日がかりとなったジョン・イスナー(25)―ニコラス・マユ(28)戦は第5セットの59―59で再開した後の20ゲーム目で決着し、イスナーが6―4、3―6、6―7、7―6、70―68で勝った。11時間5分の試合時間はテニス史上最長、総ゲーム数183は史上最多記録となった。女子シングルス2回戦ではキャロライン・ウォズニアッキ(19)やマリア・シャラポワ(23)が順当勝ちした。

 69―68で迎えた第138ゲームで、ついに終止符が打たれた。マッチポイントでイスナーのパッシングショットが決まった。超満員の観客から大歓声。勝利が決まった瞬間、コート上に仰向けに倒れ込んだ勝者は「ちょっと疲れたけど、この素晴らしい雰囲気の中で疲れたなんて言えない。観客は最高だった」と感慨深げに話し、敗れたマユも「これ以上ない戦いだった」。試合後はそのままセレモニーを開催。選手2人と主審に記念品が渡され、2人は「70―68」と表示されたスコアボード前で記念撮影して別れた。
 4大大会で最終セットのタイブレーク制を採用しているのは全米オープンだけで、ウィンブルドンでは2ゲーム差がつくまで試合が続く。22日に第4セットまで45ゲームを消化した2人は、第5セットから再開した23日も延々と戦った。59―59で終え2日連続で日没中断となり、10時間戦っても終わらなかった。24日も両者譲らず、この日の20ゲーム目で決着した。
 試合時間は2日がかりの最終セットだけで8時間11分、第4セットまでも合わせて11時間5分に達した。大会最長記録は89年の5時間28分で、04年全仏オープンで記録された史上最長の6時間33分も大幅に超えた。総ゲーム数は最終セットの138を含め183。69年大会で記録されたシングルス史上最多の112と、73年に国別対抗戦デ杯の米国―チリのダブルスで記録されたテニス史上最多の122を軽く上回った。

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2010年6月25日のニュース