払った方がいい…“千代大海”が支払い促す

[ 2010年6月25日 18:24 ]

 大相撲の野球賭博をめぐる恐喝事件で、佐ノ山親方(元大関千代大海)が、逮捕された元力士古市満朝容疑者(38)の弟の現役力士(34)=阿武松部屋=に、大関琴光喜側の求めに応じて野球賭博の勝ち金を支払うよう促していたことが25日、複数の関係者への取材で分かった。

 警視庁組織犯罪対策3課は、琴光喜と親しい佐ノ山親方から既に事情を聴いており、勝ち金支払いをめぐるやりとりを調べている。
 関係者によると、琴光喜は昨年末ごろ、勝ち金500万円の支払いを、阿武松部屋の床山(29)を通じて、古市容疑者の弟の力士に求めた。
 当時現役だった佐ノ山親方は、琴光喜らから古市容疑者に負け金があることなどを聞き、この力士に「琴光喜に金を払った方がいい」と説得したという。
 古市容疑者は今年1月、野球賭博の口止め料名目で350万円を琴光喜から脅し取った疑いで逮捕されたが、弟から佐ノ山親方らとのやりとりを聞いたとみられる。
 佐ノ山親方はその後も、古市容疑者に1億円以上の支払いを求められた琴光喜から相談を受けていた。

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2010年6月25日のニュース