佐藤 日本人トップの2位でアジア大会確実に

[ 2010年3月8日 06:00 ]

2時間10分7秒で日本勢トップの2位でゴールする佐藤智之

 びわ湖毎日マラソン(スポニチ後援)は7日、11月のアジア大会(中国・広州)代表選考会を兼ねて滋賀県大津市・皇子山陸上競技場発着(スタート時=雨、気温9度、湿度86%、南西の風0・5メートル)で行われ、佐藤智之(29=旭化成)が2時間10分7秒で日本人トップの2位に入った。昨年12月の福岡国際は31位に沈んだが、再挑戦でアジア大会代表入りを確実にした。昨年の世界選手権4位のイエマネ・ツェガエ(24=エチオピア)が2時間9分34秒で初優勝した。

 確かな充実感とともにゴールラインを越えた。2時間10分は切れなかったものの、36キロすぎのスパートで2位に入った佐藤は「100点満点とはいかないけど、いい走りができた」と振り返った。昨年12月の福岡国際は2時間23分59秒の31位。その後新型インフルエンザを患い、再挑戦の今大会へ向け練習に入ったのは1月からだった。これまで練習の強さを本番で生かせなかったが、「今までにない間隔だった」という、練習量を抑えた短期間調整が吉と出た。

 薫夫人(26)の誕生日だった昨年11月28日に婚姻届を提出。今月28日に挙式を控え、意地を見せた。アジア大会で金メダルを獲得すれば来年の世界選手権代表に内定。12年ロンドン五輪へ視界が広がる。「42・195キロを苦しみ抜いて走ることが課題だった」。優勝したツェガエには届かなかったが、自分で仕掛けて逃げ切った経験は今後に生きるはずだ。

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2010年3月8日のニュース