藍ちゃん残念7位…ロブショットのミスが…

[ 2010年3月8日 06:00 ]

<ダイキンオーキッドレディース最終日>雨が降り出し傘を差す宮里藍

 女子ゴルフツアー、ダイキン・オーキッド・レディース最終日は7日、沖縄県南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6439ヤード パー72)で行われ、日米を股にかけての3週連続優勝を目指した宮里藍(24=サントリー)は2バーディー、2ボギーの72とスコアを伸ばせず、通算3アンダーの7位に終わった。11番パー5ではロブショットのミスからボギーを叩いた。父・優さんは今季メジャー初戦クラフトナビスコ選手権(4月1~4日、米カリフォルニア州)に向けてロブショットを課題に挙げた。アン・ソンジュ(22=韓国)が通算10アンダーで日本ツアー初優勝を飾った。

【最終R成績


 サンデーバックナインまで希望をつないだ3週連続優勝は、11番のボギーで大きく遠のいた。「振り返ってみれば、あそこがターニングポイント。思わぬボギーが出たということは、今週はわたしの週じゃなかったのかな」と宮里は少しだけ残念そうに振り返った。

 9番で初バーディーを奪って首位と2打差に迫った。是が非でもバーディーが欲しい後半の11番パー5。2打目で花道右のラフまで運び、約30ヤードのアプローチが残った。ピンは右から8ヤードの場所にあり、奥に向かってわずかに下っている。

 宮里の選択は高く上げて止めるロブショット。しかし、ラフの抵抗にクラブが負け、球は狙いよりもはるかに右に飛び出した。距離も高さも十分に出せなかった。「ライがひどい状態だったんで、上げて転がしていこうと思ってた。柔らかく打ちすぎて風で右にもっていかれた」とグリーンに乗せることもできず、次のアプローチもショートしてボギー。このワンプレーで流れは決した。

 続く12番では3メートルのバーディーチャンスを逃し、13番で再びボギーを叩いて後退。この時点で首位とは絶望的な5打差に開いた。大きな期待と注目を背負い、連戦で疲れた体にむち打って戦い抜いた結果は、通算3アンダーの7位だった。

 「たくさんの方の期待に応えたかったけど、本のようにうまくはいかない。3日間やるべきことはやれたし、自分自身では3週連続優勝とか全然考えてはいなかった」と宮里は強がる様子でもなく満足げに語った。父・優さんも娘の頑張りを認めた上で、「芝の具合とか、どの程度の力を入れていけばいいかの感覚がまだ磨かれてない」と11番でミスしたロブショットをウイークポイントに挙げた。

 今季メジャー初戦クラフト・ナビスコ選手権まで1カ月。メジャーの難コースでは、今週以上にロブショットが要求される場面も増える。悲願のメジャー制覇には必要不可欠な武器だ。宮里も「グリーン周りはもっとバリエーションがないといけない」と米ツアー再開までの2週間で取り組むべき課題を再認識した。

 「このタイミングで地元に帰って来られたのは大きい。沖縄のパワーをたくさんもらえたので、米国に戻ってまた頑張りたい」。地元で受けた温かい声援と、地元で見つけた課題を持って、宮里は米国での戦いへと舞い戻る。

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2010年3月8日のニュース