朝青龍引退が影響?春場所の入場券販売やや伸び悩む

[ 2010年3月8日 18:30 ]

 大相撲春場所(14日初日・大阪府立体育会館)の入場券販売がやや伸び悩んでいる。景気低迷に加え、引退した元横綱朝青龍の不在が追い打ちをかけた格好だ。

 昨年の春場所では、朝青龍が復活優勝を果たした初場所の余勢を駆って、9日間で満員御礼が出るなど盛況だった。だが、日本相撲協会によると、例年なら早々に完売するはずの千秋楽や8日目の一部がまだ売れ残っているそうで、対照的な状況になっている。春場所担当の富士ケ根親方(元小結大善)は、朝青龍が引退した影響について「マイナスになってもプラスにはなっていない」と認めている。
 相撲案内所「やぐら」の清水武さんも「昨年よりはちょっとよくない」と話す。昨年末からことし1月にかけて受け付けた先行予約分にはあまり影響はなかったが、2月上旬以降の販売については昨年に比べて1割ほど売れ行きが悪くなっているそうだ。
 日本相撲協会では、昨年までは初日の1週間前に終了していた電話での入場券予約を、ことしから公演日の3日前までに延長するなど、販路の拡充を図っている。富士ケ根親方は「以前より、求めやすくなっている。こぞって来場していただけるとありがたい」と呼びかけている。

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2010年3月8日のニュース