5大会出場の大日方「バンクーバーは集大成」

[ 2009年12月24日 18:28 ]

 来年3月に開催されるバンクーバー冬季パラリンピックの日本代表選手19人が24日発表され、5大会連続出場となるアルペンスキーのベテラン、大日方邦子選手(37)=東京=も名を連ねた。都内で行われた記者会見に車いす姿で臨み「今大会でパラリンピックは最後。集大成にしたい」と決意を口にした。

 大日方選手は1994年リレハンメル大会に初出場。98年長野大会の女子滑降で、冬季大会で日本選手初の金メダルを獲得した。これまで手にしたメダルは金2個、銀3個、銅3個を数える。
 2006年トリノ大会の翌年、競技に集中できる環境を求め、支援を申し出た都内の企業に転職した。しかし、昨年2月に右肩を脱臼する大けがに見舞われ手術。リハビリとトレーニングに励み、同10月に復帰した。今年3月には今回のパラリンピックの会場となるカナダ・ウィスラーで開かれたワールドカップ(W杯)滑降座位で優勝し、復活を印象づけた。
 「中途半端に続けたくない」との思いから、今回が最後の大舞台と決めている。「選手として走り続けてきた。大会後は、やりきったと言えると思う」と笑顔を見せた。

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2009年12月24日のニュース