太田「成長の1年」を最高の形で締めくくる

[ 2009年12月24日 17:20 ]

男子フルーレ個人で優勝した太田雄貴

 【フェンシング全日本選手権】「挑戦の年」と位置付けた1年を最高の形で締めくくった。「負けないフェンシングに徹した」という太田は前回準優勝の雪辱を果たし、解き放たれた笑顔でガッツポーズ。「世界ランク2位のプライドもある」と自在な剣さばきで五輪メダリストの底力を示した。

 準決勝は前回決勝で敗れた福田を倒し、決勝では成長株の淡路に巧者ぶりを発揮した。10―9と詰め寄られた直後、剣をしならせて相手の背中を突く得意技でポイント。「あの1本が決勝のすべて」。勝負どころで慌てず、流れを引き寄せた。
 五輪翌年の今季は期限付きで加入したフランスの古豪クラブで武者修行し、国際連盟の世界ランクで日本初の1位にもなった。「成長できた1年。(9位に終わった)世界選手権を除けば百点満点に近い」と総括。来年は世界選手権(パリ)で個人、団体の2冠を目標に掲げた。

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2009年12月24日のニュース