遼くん1打差4位発進!今季15個目イーグルも!

[ 2009年11月13日 06:00 ]

<VISA太平洋マスターズ 初日>11番でイーグルパットを沈めガッツポーズを見せる石川遼

 スポニチ後援男子ゴルフツアー・三井住友VISA太平洋マスターズ第1日は12日、静岡県御殿場市の太平洋クラブ御殿場コース(7246ヤード、パー72)で行われ、賞金王を狙う石川遼(18=パナソニック)が首位と1打差の4位と好スタートを切った。インからスタートして序盤の11番パー5で今季15個目のイーグルを奪うなど、4アンダーの68をマーク。思い入れの強いコースで今季5勝目を狙う。石川と約60万円差で賞金ランク1位に立つ池田勇太(23=フリー)は、右手痛を抱えながらも同じく4位発進した。

【第1R成績】

 ティーグラウンドから眺めたコースは、前日の豪雨がウソのように静けさを取り戻していた。石川はスタートテントに八嶋耕三支配人の姿を見つけると、「きのうのきょうでこれだけやっていただいて、ありがとうございます」と頭を下げた。

 前日はグリーンが水浸しになるほどだったが、コース側は通常より3時間早い午前3時からスタッフを増員して準備を整えた。それを聞かされた石川は「いいプレーをすることがコースの皆さんへの恩返しになる」と気合を入れ直した。

 10番をパーで滑り出すと、11番パー5では残り240ヤードから3Iで2オンに成功。7メートルのイーグルパットを沈めると、力のこもったガッツポーズを見せた。年間15個目のイーグルは記録が残る85年以降では歴代3位タイ。快挙で勢いづくと、14番からはすべて1・5メートルにつけて3連続バーディー。後半はパットが決まらずに足踏みしたものの「いいスタートが切れた」と笑みを浮かべた。

 アマチュアだった2年前に大会コースに隣接する御殿場ウエストの宿舎に泊まり、支配人やスタッフと顔見知りになった。コースとの相性も良く「本当にここはプレーしやすい」とホームコースのように愛着は深い。お楽しみはプレー以外にもあり、レストランのフレンチトーストを「1年間待ち遠しい」と心待ちにしてきた。タイガー・ウッズも絶賛したという逸品。先週滞在した中国のホテルでもフレンチトーストを食べたが「全然違う。絶品です」。この日の朝もいつものように和定食とフレンチトーストを食べて出陣した。

 「ここで優勝争いをすることが1年前からの目標だった。きょうの結果でより一層力が入る」。安定したプレーぶりで今季9度目のトップ10発進。石川が優勝争いに加われば大会はさらに盛り上がる。1日だけの好プレーで恩返しが終わったわけじゃない。

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2009年11月13日のニュース